いつか役に立つとため込んでいた洋服
今の家に引っ越してきて9年、クローゼットを開ける度に気になっていました。
使っているエリアが狭くない?
気が付くと、毎日使っているのは全体の3分の1程度。
残りの3分の2の洋服は全く着ていない、というか入らない・・・・。
そしてこれから先も決して着ないことも薄々分かっている。
それでも思ってしまうのです。
いつか役に立つかもしれない、いつかまた着られるかも知れない、と。
夫が急に動き始めた!
昨日はうだるような暑さで、私は朝からへばっていました。
そんな中、夫が急にクローゼットのものを動かし始めました。
ことの発端は、前日の私の一言。
「私のクローゼット、下の引き出しが開けにくくて使いづらい。」
私たちの寝室にあるクローゼットは、左半分が夫、右半分を私が使っていました。
私の引き出しの一部が、夫のベッド脇のテーブルにぶつかって開けにくかったのです。
「じゃあ右と左、交換しようよ」
そう言うと、夫は自分のものだけでなく、私の見ないことにしているエリアの服まで取り出し、白日の下に晒し始めたのです。
2度と着ないことを確認して廃棄
出てくる出てくる、独身時代からの服が。
○○ちゃんの結婚式に来たワンピースや、90年初に旅行先で買った皮のジャンパー。
よく見るとワンピースにはバブル時代の肩パットが入っている。
アメリカで買ったジャンパーは、重くて結局1度くらいしか着なかった。
それなのに、なんで捨てられない?
洋服を見ると、その時の映像が浮かび上がってくるのです。
友人の結婚式の様子、その時に交わした会話、周りの景色。
まだワールドトレードセンターがあった頃、そのすぐそばの店で、友人とわいわいやりながら選んだジャンパー。
思い出が詰まっていて、とても捨てられない、こんまり流は無理だわ!
そう思ったとき、見つけてしまいました。
2年前に買ったばかりの夏のスーツとワンピースが、古い洋服たちに囲まれて埋もれているのを。
これはまずい。
着ない服を捨てないと、来たい服も着られなくなってしまう。
思い切ってジャンパーをごみ袋に入れてみました。
もう2度と着られないでしょ!と言いながらどんどん処分しました。
気が付くと、大きなごみ袋4袋分の量になっていました。
終わってみると、まあなんとすっきりして気持ちが良いこと!
服の間に十分な隙間があり、取り出しやすく、なんと言っても全部の服が良く見える。
私は9年間も、使いやすさを犠牲にしてきたのだな、と痛感しました。
集めたものをただため込んで整理せず、使いづらくしてしまう、収集心の弱み使いでした。
これからは、「いつか役に立つ」ではなく、「今あるものをいかに使いやすくできるか」を念頭に置いて、収集心の資質を使いたいと思います。
収集心:ストレングスファインダーの34の資質の一つ。いろいろなことを知りたいという欲求を持つ。人に有用と思われるモノや情報を集め、取っておく傾向がある。