コミュニケーションを考える―反抗期の娘から気づかされたこと

同じことを何度言っても効果なし

反抗期真っ盛りの高校生の娘に、毎日あれを片づけなさい、洗面所はきれいに使いなさい、などと、口を酸っぱくして言い続けています。
しかし、効果はありません。
言い方は色々変えてみました。
ある時は負けん気を刺激しようと「何度言ってもできないよね。」と突き放したり、ある時は「○○が置きっぱなしよ。」と事実のみを指摘したり。
しかし結果は同じでした。
それどころか、この頃は耳にイヤホンを挿して音楽を聴いているふりをするようになりました。
あー全く腹が立つ!

ある日気付いたこと

そんなある時、洗面所にドライヤーがだらしなく置かれていたのを、何の気なしに、ホテルのようにきれいにコードを巻き付けて置いてみました。
次の日も、その次の日も同じように巻き付けて置きなおしました。
1週間ほどたったとき、洗面所で、娘が使い終わった後のドライヤーのコードが、きれいに巻きつけられて置かれているのを発見しました。
そのとき「なるほど、そういうことか。」と気づきました。
この子は、私がやっていることを見ていたのだと。

伝えたければ言う前に態度で示すべし

「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、褒めてやらねば人は動かじ」
山本五十六の有名な言葉を思い出しました。
何か伝えたければ、まず自分が行動するべきだったと。
「洗面所はきれいに使いなさい」と言っておきながら、見回すと洗面所にはものがいろいろ置いてある、リビングもおなじ・・・。
娘は見ていたのです、私が自分では動かず、ただやりなさいと言っているだけなのを。
コミュニケーションとは、伝えるとは、口で言うだけではないことを改めて痛感しました。

職場の上司にも当てはまる?

もしかしたら同じことが職場でも当てはまるのかもしれません。
部下が自分にちゃんと報告しない、部下が自分の言うことを聞かない、1on1をやっているが、部下が自分に話をしてくれない。
その場合、その上司の方は、部下に対し、朝顔をみておはようと声を掛けているのか。
部下の話を遮らずにきちんと聞けているのか。
自分のこと、特に弱い部分を積極的に開示しているのか。
確認する必要があるのかもしれません。

きちんと伝えたければ、まず自分から行動することが大事。
そう気が付いたので、洗面所を整理し、きれいに掃除するところから始めました。
今度は伝わるでしょうか。

この記事を書いた人

重次泰子

重次泰子

熊本県出身。
慶応義塾大学、経済学部卒業。
銀行で8年勤務し、その後4年ほど2人の子育てに専念。
その後シンクタンクで11年派遣社員(嘱託研究員)、2年間研究員として勤務。
この間、コーチングに出会い、学ぶ中で、「メンバーの幸福度とチームの成果の両方を引き上げる仕組みづくりはないか」という問題意識を持ち、Gallup認定ストレングスコーチ資格を取得。

2018年10月「リソース活用ラボ」開業。
(一財)生涯学習開発財団認定プロフェッショナルコーチ
ギャラップ認定ストレングスコーチ

詳しいプロフィールはこちら