ひたむきに追求し、続けることができる人 イチロー選手

昨日イチロー選手が引退しました。
イチロー選手がプロ入りしたのが、1991年(平成3年)なので、私とは社会人同期です。
ヒットを打ち続けるだけでなく、どんなフライでも取ってしまう守備範囲の広さと正確な返球、足の速さ。
すべてにおいて驚異的な活躍を見せるイチロー選手を見ているだけで、ワクワクし、自分事のように誇らしく感じてしまう、まさにスーパースターでした。
28年間、第一線で活躍し、数々の記録を打ち立ててきたイチロー選手ですが、成し遂げた記録に対するコメントはとても淡白だったのが印象的でした。
それよりも、毎日コツコツと努力を続け、積み重ねることへのこだわりと、プライドを強く感じました。

最も良い方法を追求し、習慣化できる「規律性」の資質

イチロー選手といえば、まず、過酷なトレーニングをルーティンとして毎日続けることのできる人として有名です。
ストレングスファインダーの資質でいうと、「規律性」の資質が想像できます。
「規律性」をトップ5に持つ人の確率は、34資質の中でも31、32位あたりと低く、レアな資質と言われています。
単に同じことを繰り返すのはなく、最も効率性のよいやり方を追求し、それが定まったら習慣化できる才能です。
イチロー選手は、常に最新のトレーニング方法を追求し、取り入れていたそうです。
「沢山の失敗をして、時々成功する。毎日がうまく行かないことに向き合う日々だった。」
イチロー選手の場合、トレーニングをすることだけでなく、研究し続けることそのものが毎日の習慣だったのだと思います。
そう考えると、前人未到のメジャー最多262安打も、イチロー選手にとっては毎日の積み重ねの「結果」であり「通過点」だったのかもしれません。

会長付特別補佐という存在で示した真価

昨年5月からイチロー選手は会長付特別補佐として、試合に出場せず、チームと練習するという役目につきました。
このニュースを聞いたとき、私は少し複雑な気持ちになりました。
「宙ぶらりん」と捉えることもできるし、プライドの高い選手なら不満を表明するかもしれない待遇です。
しかしイチロー選手は違いました。
「チームがこの形を望んでいるのであれば、それが一番の彼らの助けになるのであれば、喜んで受けようと。」
チームで一緒に練習し、メンバーに声を掛け、チームのために貢献しようとする姿は本当に素晴らしく、人間としても超一流だと思い知らされました。
自分がどのような存在なのかを冷静に、客観的に捉え、「ひたむきに野球を追求し、トレーニングし続けることができる」という強みを、周りのために使う。
イチロー選手は現役生活の後半で、まさにその姿を見せてくれました。
それがチームメンバーや、世界中の人々から感謝され、尊敬される要因なのだと思います。

イチロー選手がこれからの人生でどんな姿を見せてくれるのか、まだまだ楽しみです。
イチロー選手、お疲れさまでした、そしてこれまで本当にありがとう!!

この記事を書いた人

重次泰子

重次泰子

熊本県出身。
慶応義塾大学、経済学部卒業。
銀行で8年勤務し、その後4年ほど2人の子育てに専念。
その後シンクタンクで11年派遣社員(嘱託研究員)、2年間研究員として勤務。
この間、コーチングに出会い、学ぶ中で、「メンバーの幸福度とチームの成果の両方を引き上げる仕組みづくりはないか」という問題意識を持ち、Gallup認定ストレングスコーチ資格を取得。

2018年10月「リソース活用ラボ」開業。
(一財)生涯学習開発財団認定プロフェッショナルコーチ
ギャラップ認定ストレングスコーチ

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