日本人はもっと幸せになることを考えた方が良い

先日世界中を旅した経験のある方が、「日本は素敵な国、ずっと暮らしていたい国なのに、みんなが幸せそうじゃないのが気になる」とおっしゃっていました。
日本よりも周辺国との関係が不安定な国で暮らす友人も、「日本は平和なのにゆとりがなく幸せそうにしていない気がする」と言っていました。
わたしも常々日本人の幸福度が低いことが気になっていました。
海外から日本をみても、やはりそうなのかと、改めて考えてしまいました。

日本人の主観的な幸福度は低く、低下傾向

国連の幸福度調査(World Happiness Report)によると、日本の主観的幸福度(調査は米ギャラップ社)は最新データ(2017年)が5.91で、世界156か国中54位です。
時系列でみても、2005年の6.5からリーマンショックを経て、じわじわ低下傾向を辿っています。
この幸福度は、今の幸福度は0~10で評価するとどのくらいか、を聞く、あくまで主観的なものです。
従って、日本がいくら治安が良くて食事がおいしくて、自然が美しいとしても、日本人がそれを幸せだと感じなければ評価は低いわけです。
「海外の人に比べて日本人は自分の評価が厳しいというバイアスがある」という意見もあります、それはその通りかもしれません。
しかし、それを含めて、「多くの日本人があまり幸せだと感じていないこと」自体にもう少し注目すべきなのではないかと思います。

先進国で日本の自殺率は1位

WHO(世界保健機構)のデータベースを見ると、日本の自殺率は世界163か国中14位、先進7か国では1位です。
私が注目するのは、特に若者の自殺率の高さです。
厚生労働省の自殺対策白書(2018年)によると、日本の若者(15~34歳)の死因は1位が自殺で、10万人に17.8人と他の先進国に比べ顕著に高くなっています。
若者の死因の1位が自殺なのは先進国で日本だけという状況です。
将来を背負う若者たちが、他の国に比べて「苦しい」と感じている、これは何とかしてあげたいと思います。

日本人はもっと幸せになることを考えた方が良い

幸福度や自殺率をどう捉えるかについては、いろいろな考えがあるでしょう。
これはあくまで私の考えですが、日本人は「こうであるべき」という規範が厳しすぎる気がします。
迷惑をかけてはいけないから人に頼れない、自分の主張を貫けない、やりたいことを遠慮してしまう、など。
他の国から見ると驚くほど我慢強く、規律が保たれている。
それはもちろん素晴らしいことですが、それによって個人が余りにつらくなるのは本末転倒です。
ほんの少しだけ、わがままになって、自分の幸せを優先しても良いと思います。
個人レベルでは、何が自分の幸福度を高めるのか、逆に、何が自分の幸福度を下げているのかを考え、始めること、やめることを決めることからスタートしてはどうでしょうか。
幸福度が上がると、自発的に動こうというモチベーションが高まるので、生産性も上がり、日本全体にとっても良いはずです。
ほんの少しの勇気、出してみませんか。

この記事を書いた人

重次泰子

熊本県出身。
慶応義塾大学、経済学部卒業。
銀行で8年勤務し、その後4年ほど2人の子育てに専念。
その後シンクタンクで11年派遣社員(嘱託研究員)、2年間研究員として勤務。
この間、コーチングに出会い、学ぶ中で、「メンバーの幸福度とチームの成果の両方を引き上げる仕組みづくりはないか」という問題意識を持ち、Gallup認定ストレングスコーチ資格を取得。

2018年10月「リソース活用ラボ」開業。
(一財)生涯学習開発財団認定プロフェッショナルコーチ
ギャラップ認定ストレングスコーチ

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