将来の夢がないのは悪いこと?

将来の目標や夢がない

人間に興味があるので、インタビュー番組やドキュメンタリーを好んで見ます。
今朝のNHKの番組で、俳優の佐藤健さんが、「将来の夢がないのが悩みだった」と話していました。
また、先日「プロフェッショナル 仕事の流儀」に出演されたブランドプロデューサーの柴田陽子さんも、「将来の目標を持ったことがなかった」とおっしゃっていました。
ほかにも、若い世代の方から、「将来こうなりたいとか、想像できない」という声をよく聞きます。

「今」を生きる人

日本経済の先行きへの不安を抱える若者が増えている、という要因もあるかもしれません。
ただ、「資質」による部分も大きいのではないかと私は感じています。
ストレングスファインダーでいうと「適応性」、一言でいうと「今」を生きる資質です。
この資質の持ち主は、きっちりと計画を立てて、その通りに動くことを好みません。
将来の目標を決めて、それに向かって進むのは面白くないのです。
私の勝手な想像ですが、冒頭のお二人も、「その時」を一生懸命生きた結果として、道が開けて成功されたのではないでしょうか。

不確かな世界を生きるには強みになる

今、変化のスピードが速まっています。
今ある職業が10年後あるとは限らない。
You Tuberという職業が、なりたい職業の上位に来ると誰が想像したでしょう?
変化に対し、臨機応変に対応することが得意な「適応性」の持ち主にとっては、力を発揮しやすい時代だと思います。
「夢がない」と言っている若者が、10年後、時代をけん引する存在になっているかも知れません。

この記事を書いた人

重次泰子

熊本県出身。
慶応義塾大学、経済学部卒業。
銀行で8年勤務し、その後4年ほど2人の子育てに専念。
その後シンクタンクで11年派遣社員(嘱託研究員)、2年間研究員として勤務。
この間、コーチングに出会い、学ぶ中で、「メンバーの幸福度とチームの成果の両方を引き上げる仕組みづくりはないか」という問題意識を持ち、Gallup認定ストレングスコーチ資格を取得。

2018年10月「リソース活用ラボ」開業。
(一財)生涯学習開発財団認定プロフェッショナルコーチ
ギャラップ認定ストレングスコーチ

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