練習時間が短くなったのに、強くなったサッカーチーム
先日NHKの番組で、「変わる部活」というテーマで広島県の安芸南高校が紹介されていました。
教員の負担軽減などを目的に、部活の時間は週2日、計4時間に減りました。
それなのに、弱小チームが、県大会でベスト8に入る強豪校になったというのです。
成功のカギは、生徒の自主性。
練習メニューはすべて生徒が決める。
試合形式の練習の後は、生徒たちがミーティングで、どこをどうすればよいのか話し合う。
先生はいつも見守るが、ほとんど口を挟まない。
指導教諭の畑先生の言葉です。
「人に言われてやるよりも、自分で『これが足りない』と思ってやったほうが、3倍力がつくと思ってる」。
前向きな言葉と互いを認める姿勢
映像を見て気が付いたことがあります。
ミーティング中視線を外す生徒がいなかったこと。
人を責める言葉を使わず、「~しよう」。「~すればいいと思う」。と前向きな言葉が聞こえてきました。
生徒の言葉です。
「やってみてダメだったら次はもっとこうしたらいいんじゃないかと、トライ&エラーを繰り返しながらやっています」。
先生は、口は出さないけれど、場の雰囲気を作られたのだなあ、と感じました。
失敗してもいい、自分たちが考えてやることに価値がある、という雰囲気。
生徒への愛情が伝わってきました。
やる気スイッチはどこにある?
練習時間が少なくなり、楽で適当な練習をしてますます弱くなるチームと、安芸南高校は何が違うのか。
先生はどうやって生徒のやる気スイッチを入れたのか?
とても興味がわきました。
私はその人の強みに注目する、ストレングスコーチングを行っています。
やる気スイッチの場所は人によって違いますが、共通していることが一つあります。
自分で考え、気が付いて初めて行動が起きる(スイッチが入る)。
その力は驚くものがあります。
安芸南高校の生徒たちは、もうそのことを知っている。
これからの彼らの人生が楽しみです。