自分を知るということ

自分のことは、意外と知らない・・・

チームの多様性を活かすためには、相互の理解と、協力しようという姿勢が必要だということを書きました。
でも、お互いを知るためには、まず自分を知ることからスタートしないといけませんよね。
自分のことって、実は意外と知らない、というか知ろうとしていない気がします。
客観的に評価してしまうのはこわい気がします。
私はなんとなくこんな感じだな、というくらいで止めている。

自分の中の資質を知る

1年前、私は自分のコーチに勧められて、初めてストレングスファインダーをやってみました。
ギャラップ社が開発した、その人の「強みのもと」を知るためのツールです。
全部で34ある資質(才能の集まり)の中で、特に強く出ているものが、その人の「強みのもと」と考えられます。
この「強みのもと」は、効果的に活用すれば本当の「強み」になりますし、下手に使ってしまうと「弱み」にもなってしまいます。
例えば、私の場合「コミュニケーション」という資質が上位にあります。
これは話したり、書いたり、など自分の思考を活き活きとした言葉で表現することができる資質です(私は書くのは苦手ですが・・・)。
この資質は、うまく使えば、伝えたいメッセージを、相手に効果的に届けることができます。
しかし、気を付けないと、相手の話を聞くべき時も、一人でしゃべり続け、周りが引いてしまうことになります。

違うことを理解する

「自分にとって当たり前だと思っていたことが、他の人にとっては当たり前じゃなかった」。
自分の「強みのもと」を理解するための、ストレングスコーチをさせていただいたあと、多くの方が発した言葉です。
例えば、「コミュニケーション」の資質が強い私にとっては、人に話をすることで初めて考えがまとまります。
しかしそうでない人もいます。
自分ひとりで静かにじっくりと考えることで、考えをまとめる人もいる。
「内省」の資質が上位にある人です。
このタイプの人は、皆で議論するより、一人になりたい。
一緒に議論することを強要されたくはないのです。
自分と違うアプローチをする人を理解する。
相互理解のスタートです。

この記事を書いた人

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重次泰子

熊本県出身。
慶応義塾大学、経済学部卒業。
銀行で8年勤務し、その後4年ほど2人の子育てに専念。
その後シンクタンクで11年派遣社員(嘱託研究員)、2年間研究員として勤務。
この間、コーチングに出会い、学ぶ中で、「メンバーの幸福度とチームの成果の両方を引き上げる仕組みづくりはないか」という問題意識を持ち、Gallup認定ストレングスコーチ資格を取得。

2018年10月「リソース活用ラボ」開業。
(一財)生涯学習開発財団認定プロフェッショナルコーチ
ギャラップ認定ストレングスコーチ

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