西遊記の三蔵法師
ザ・プロファイラーを見て、私が勝手に資質を予想する、勝手にプロファイリングの2回目です。
今日は唐の時代の僧で、西遊記の三蔵法師としても有名な玄奘三蔵。
唐を密出国し、天竺まで6万キロを旅して仏教の経典を持ち帰るという、気の遠くなる偉業を成し遂げた人です。
途中、死の砂漠と呼ばれるタクラマカン砂漠やゴビ砂漠、険しい天山山脈越えのほか、玄奘にほれ込んだトルファン(高昌国)の王に監禁されるなど、様々な困難がありました。
最後まであきらめない、強い信念はもちろんですが、私には、玄奘三蔵を突き動かしたある資質が感じられました。
「分析思考」です。
本質が知りたい「分析思考」の資質
13歳で僧侶となった玄奘は、中国中の高僧から教えを受けます。
1度聞くとすべて理解するほどの明晰な頭脳で、称賛を受けます。
しかし、人から褒められても、ちっとも嬉しくない玄奘、自我の資質は低いようです。
その代わり、学んでいた「唯識」の内容が、曖昧で、よく理解できないことが気持ち悪くて仕方がない。
「どうしてこう考えるのか、ことの本質は何なのかを知りたい」という強い気持ちが、実行力の資質の「信念」と結びついて、行動を起こしたのではないかと感じました。
「分析思考」プラス「コミュニケーション」で影響力アップ
玄奘は天竺に至る途中の国で学んだ仏教の教えを積み重ね、仏教の本質に迫っていきます。
天竺に到着後、国中から集まった6000人の僧を相手に、弁論大会が行われました。
18日間の論戦で、玄奘を論破できた僧はありませんでした。
ここで見えてくるのが、「コミュニケーション」の資質です。
「コミュニケーション」は、影響力の資質で、的確な言葉で伝えることができる才能です。
ただ、話しながら言葉が湧いてくる感覚なので、内容が表面的になることもある。
「分析思考」と「コミュニケーション」が合わさって、強固な論理に基づいた深い思考を、刺さる言葉で表現することができたのではないかと思います。
ことの本質を知りたい、という「分析思考」が核となり、「信念」と結びついて行動を起こし、「コミュニケーション」が加わって、強い影響力をもたらした。
今日のプロファイリング、いかがでしょうか?