地方での暮らしが年々不便になっている

母の暮らす熊本での3日間が終わり、東京に戻って来ました。
帰省するたびに感じるのが、生活が少しずつ不便になっているなということです。
今回実家の最寄駅に着くと、タクシー乗り場にタクシーがいませんでした。
一年前頃から、度々おきています。
バスはなく、他に帰る手段はありません。
タクシー乗り場に書いてある番号に電話しても、出払っているのでいつ行けるか約束できないという返事。
人が足りないのでしょう。

近くの店が無くなっていました。
母は車を運転しないので、自転車で少し遠くのスーパーに行くようになりました。
車なら15分ほどのところにあるお墓へお参りに行くのも大変です。
バスを二本乗り継いで行くのですが、本数がないので、二本めのバスは諦めて歩きます。
急な坂を含め、歩くこと20分。
途中、花を売っている店に寄るので大回りします。
母はこれを毎月繰り返しています。

「生きるだけでも大変よ。」
人一倍体力があって元気な母から、弱気な言葉が出て来ました。
熊本市は政令指定都市で、私の実家は市が計画するコンパクトシティの拠点エリアにあたります。
それでも人口減少の波は確実に来ています。
地方に住む高齢者など弱者は、益々生活することが大変になっている。
改めて考えさせられた3日間でした。

この記事を書いた人

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重次泰子

熊本県出身。
慶応義塾大学、経済学部卒業。
銀行で8年勤務し、その後4年ほど2人の子育てに専念。
その後シンクタンクで11年派遣社員(嘱託研究員)、2年間研究員として勤務。
この間、コーチングに出会い、学ぶ中で、「メンバーの幸福度とチームの成果の両方を引き上げる仕組みづくりはないか」という問題意識を持ち、Gallup認定ストレングスコーチ資格を取得。

2018年10月「リソース活用ラボ」開業。
(一財)生涯学習開発財団認定プロフェッショナルコーチ
ギャラップ認定ストレングスコーチ

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