歴史上の人物の内面に迫る番組「ザ・プロファイラー」
NHKのBSで放送しているこの番組が面白くて録画して見ています。
先日放送されていたのが、英国の首相ウィンストン・チャーチル。
落ちこぼれで、父親から「負け犬」と言われた青年が、ナチスドイツから祖国を守る英雄になれたのはなぜか?
厳しい状況の中で、偉業を成し遂げたチャーチルの行動パターン、思考から、ある資質が浮かび上がってきました。
チャーチルから浮かび上がる「自我」の資質
私がチャーチルの人生から感じたのは、強烈な「自我」の資質です。
父親から「負け犬」と言われ、母親からも愛を得られたかった少年・青年期。
それが、人から認められたいという強い思いになって、政治家としてのチャーチルを支えていたように見えます。
「自我」の資質は、人に尊敬されたい、影響を及ぼしたいという、エネルギーの高い資質です。
冷遇されても、失脚しても、決してあきらめない強靭な精神力はそこから来ているのではないでしょうか。
多くの人に影響を与え、注目されることがモチベーションに
チャーチルは、毎回の演説に入念な準備を重ねたそうです。
どうすれば人の心に残るのかを考えながら、多くの比喩を用いるなど分かりやすい表現を選んで原稿を書き、それを完全に暗記するまで何度も何度も練習しました。
また、ビジュアル的に自分を演出する努力も怠らなかったといいます。
常にトレードマークの葉巻とハット、ステッキという出で立ちで、戦況が苦しい中でもスタイルを崩しませんでした。
英国民は、いつも同じ風貌で堂々としたチャーチルに安心感を抱き、そしてドイツは次第に畏怖の念を抱くようになったのです。
チャーチルは、「自我」の資質を強みとして活かし、注目されることで自分のモチベーションを上げ、歴史に名を残す偉業を成し遂げたのではないか、そう感じました。