父が教えてくれたこと

大好きだった父のこと

今日は父の4回目の命日です。
今年は帰省できないので、大好きだった父のことを思い出して書くことにします。
昔ながらのサラリーマンで、家事は一切しない。
博多の商家の次男坊で、ボンボン、食べ物の好き嫌いがとにかく多い。
魚が出ると顔をしかめ、野菜も嫌がる。
晩酌を欠かさない、大のお酒好き。
そんな父でしたが、とにかく子煩悩で、私たち兄妹を本当にかわいがってくれました。
休日はキャッチボールやバトミントン、プールにもよく連れて行ってくれました。
食事のあとは、トランプ大会。
ちょっとしたお菓子を賭けて、子ども相手に容赦なく、本気で勝負していました。
優しい父でしたが、怒ると本当に怖かった。
嘘をついた兄は何度も吹っ飛ばされ、その度に私は震え上がったものです。

つらかった時にくれた言葉

今もよく思い出すことがあります。
就職してしばらくして、何をやってもうまくいかずに落ち込んでいた時に父がかけてくれた言葉です。
落ち込む私に、頑張れとは言いませんでした。
「どんなに頑張ってもうまくいかないことはあるさ。そんな時は、頭の上を嵐が過ぎるのをじーっと待てばいいんだよ。」
私たちには一切言いませんでしたが、父もサラリーマン生活の中で、一人で耐えたこともあったのでしょう。
父の言葉にどれほど救われたことか。
人の気持ちに寄り添うことが、どれほど力になるかを教えてくれた気がしました。

人生を楽しむ

父はサラリーマン時代に弓道を始め、コツコツと練習を続けていました。
退職してからも、弓道の仲間たちと毎日弓を引き、昇段試験に挑戦し続けました。
何度落ちても、試験の度に仲間を車に乗せ、九州各地を巡っていました。
努力の甲斐あって、5段錬士になってからは、地元の高校生を指導させてもらい、それは嬉しそうにしていました。
ライフワークを持つこと、仲間を大切にすること、挑戦し続けること、そして人生を楽しむことを教えてくれた父でした。

この記事を書いた人

重次泰子

熊本県出身。
慶応義塾大学、経済学部卒業。
銀行で8年勤務し、その後4年ほど2人の子育てに専念。
その後シンクタンクで11年派遣社員(嘱託研究員)、2年間研究員として勤務。
この間、コーチングに出会い、学ぶ中で、「メンバーの幸福度とチームの成果の両方を引き上げる仕組みづくりはないか」という問題意識を持ち、Gallup認定ストレングスコーチ資格を取得。

2018年10月「リソース活用ラボ」開業。
(一財)生涯学習開発財団認定プロフェッショナルコーチ
ギャラップ認定ストレングスコーチ

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