「ストレングス・ファインダー」の考え方

富士山

「違うこと」を「良し」とする発想

私が初めてストレングス・ファインダーに出会ったのは、私のコーチに勧められたのがきっかけでした。
「重次さん、あなたは自分の欠点ばかりに注目しているようにみえる。ご自分の強みは何ですか?」
それまで自分の「強み」など、ほとんど考えたことはありませんでした。
人と比べて劣っている点ばかりが目についてしまう。
そういう考え方が染みついていました。
ストレングス・ファインダーをやって初めて、自分の「強み」になり得る「資質」を知りました。
「資質」とは、人が無意識に繰り返す傾向、と考えればよいでしょう。
人と違う「資質」を良しとする、面白がる、そしてさらに磨いて「強み」にするという発想。
いかにもアメリカ的で、日本ではなかなか根付かないかもしれない。
ただ、皆がこの考え方で動けば、人との関わりによるストレスが大幅に軽減する、と直感的に感じました。

資質の違いを理解すると、人にやさしくなれる

職場のハラスメントや、学校でのいじめは、自分と同じものを相手に求めることが起点になっていると思います。
「同じようにやって欲しい」のに、できない、やってくれない。
相手に対してネガティブな感情が生じる、イライラする、暴言や嫌がらせをしてしまう。

ストレングス・ファインダーでは、その人の資質が強い順に1位から34位まで出てきます。
上位に来る資質は、磨けば驚異的に伸びるので「強み」になりますが、20位以下の資質はいくら頑張っても、「強み」にはなりません。
「どうしてこれができないんだ!」といって、相手の弱い部分を直させようとしても、あまり効果はなく、イライラも収まらない。
言われた人も、大変つらい思いをします。
一方、自分と違う相手の「資質」を理解し、行動パターンがわかると、ネガティブな感情が小さくなり、やさしくなれます。
「得意なこと」に注力してもらい、苦手なことは他のメンバーが補完すれば、チームの生産性も上がります。
人を直接非難せずに、「○○さんのこの資質がフル稼働している」、「私のこの資質が嫌だと言っています」という風に会話ができます。

子育てや教育にも有効な視点

ストレングス・ファインダーに出会ったとき、「子育て中に知っていれば」と少し後悔しました。
自分は、子どもの「得意なこと」、「夢中になること」を褒めるよりも、「できないこと」を責めてしまっていたのではないか、と。
「できないこと」はあきらめるのではなく、無理のない範囲で頑張る。
「得意なこと」は、思う存分伸ばす。
そう考えていれば、怖い顔をせず、もっとニコニコした母親でいられたかも知れない。
わが身を反省しつつ、今からでも遅くない、と思いを新たにしています。
今子育て中のお母さん方にも、是非知っていただきたい。
そしてご自分の強みを活かしながら、お子さんの「得意なこと」に注目して楽しく子育てしていただきたいと思います。

(注)ストレングス・ファインダーは、15歳以上向けとされています。10歳から14歳の子どもには、StrengthsExplorer (英語版のみ)があります。

この記事を書いた人

重次泰子

重次泰子

熊本県出身。
慶応義塾大学、経済学部卒業。
銀行で8年勤務し、その後4年ほど2人の子育てに専念。
その後シンクタンクで11年派遣社員(嘱託研究員)、2年間研究員として勤務。
この間、コーチングに出会い、学ぶ中で、「メンバーの幸福度とチームの成果の両方を引き上げる仕組みづくりはないか」という問題意識を持ち、Gallup認定ストレングスコーチ資格を取得。

2018年10月「リソース活用ラボ」開業。
(一財)生涯学習開発財団認定プロフェッショナルコーチ
ギャラップ認定ストレングスコーチ

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