男女格差縮小のためにまずできることは?

男女とも同じように美しいひな人形

日本は世界的にみて男女格差が大きい

世界経済フォーラム(WEF)が毎年発表している男女格差指数(The Global Gender Gap Index 2017)をみると、日本は全144か国中114位。
順位が小さいほど格差が小さいので、日本は世界の中で極めて男女格差が大きいということです。
日本より格差が大きい先進国は韓国と中東諸国くらい。
一方格差が小さいのは、アイスランド、ノルウェー、フィンランドなどの北欧諸国。

例えばドイツと比べると?

それにしても何がそんなに違うのでしょうか。
この指数は、「経済活動への参加と機会」、「教育の達成度」、「健康と生存」「政治的権限」の4つの項目で作られています。
「健康と生存」項目は、日本は女性の健康寿命が男性より長いので、順位は世界1位。
「教育の達成度」も世界74位ですが、トップとの差はほとんどありません。
一方「経済活動への参加と機会」は114位、「政治的権限」は123位。
男女格差の原因はこの2項目です。
日本と同じでモノづくり立国のドイツと比較してみました。
ちなみにドイツは12位です。
収入は、男性を1としたとき、ドイツは0.7に対し、日本は0.5。
企業の管理職になる女性の数は、ドイツが男性の4割に対し、日本はわずか1割。
専門およびと技術職の数は、ドイツでは女性が男性を上回る1.06に対し、日本はわずか0.65。
「政治的権限」をみても、議員数は、ドイツは女性議員が男性の6割に対し、日本は1割。
国家元首の在任期間は、メルケル首相が4期目の長期政権に入ったドイツに対し、まだ女性首相が誕生していない日本は比較もできない。

制度が先か、意識が先か

収入や管理職の数の差は、日本の女性が育児や家庭の事情で派遣やパートタイムで働く比率が高いことが背景にあります。
女性が仕事を続けやすい制度が整っていない日本では、女性が管理職に上り詰めるには相当の覚悟と犠牲も必要かもしれません。
しかし制度のせいだけでもなさそうです。
専門・技術職の数の差は、日独の女性が「何で食べていくのか」という仕事に対する意識の違いを表している気がします。
議員の数についても同様です。
日本を変えなければ、と思っていても、「じゃあ、あなたが立候補してください」と言われたら尻込みしてしまう。

できることから始めよう

私がキャリアを中断し、子育てに4年ほど専念してから派遣社員として復帰したとき、会社で、名前ではなく「派遣さん」と呼ばれ、複雑な気持ちになったことがあります。
制度や慣習はなかなか変わりません。
しかし、女性一人一人が「○○で食べていく」という意識を持って、より高い専門性を身に着けることはできると思います。
人口減で人材不足の今は、制度や慣習が変わるチャンスです。
この仕事はぜひ○○さんに、と言われる女性が増えれば、社会も変わるのではないでしょうか。

この記事を書いた人

重次泰子

重次泰子

熊本県出身。
慶応義塾大学、経済学部卒業。
銀行で8年勤務し、その後4年ほど2人の子育てに専念。
その後シンクタンクで11年派遣社員(嘱託研究員)、2年間研究員として勤務。
この間、コーチングに出会い、学ぶ中で、「メンバーの幸福度とチームの成果の両方を引き上げる仕組みづくりはないか」という問題意識を持ち、Gallup認定ストレングスコーチ資格を取得。

2018年10月「リソース活用ラボ」開業。
(一財)生涯学習開発財団認定プロフェッショナルコーチ
ギャラップ認定ストレングスコーチ

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