幸福と順応について考える(「不合理だからすべてうまくいく」後編)

物質的な幸せは長続きしない

ダン・アリエリー教授の行動経済学の本を読んで考えたこと、後編です。
行動経済学の観点で幸せを考えると、納得することが沢山あります。
この写真は、財を購入したときの満足度と時間の関係をグラフにしたものです。
一度に散財した直後は幸せいっぱいでも、目新しさを失うと、あっという間に満足度は低下しています。
少しずつ購入した場合は、満足度を高めにキープすることができます。

財ではありませんが、私にも似た経験があります。
レーシックの手術をした翌日、目が覚めた時の感動は、言葉にできないほどでした。
無宗教な私も、神様に感謝しました。
しかし、数日でその気持ちは消えてしまいました。
良く見えることが当たり前になり、レーシックをしたことさえ、意識しなくなってしまったのです。

幸せは相対的なもの?

面白いのは、幸福が周りの人との関係に左右されるということです。
世間に後れを取っていると強く感じると、順応する能力が低下し、幸せを感じにくくなる。
アニエリー教授は、やけどのあとの入院生活は、周りがけが人だらけだったのでさほどつらくなかった。
つらかったのは病院を離れてからだ、と述べています。
頑張って良い大学に行ったら、周りが優秀な人間ばかりで打ちのめされてしまい、劣等感で学校に行かなくなる、などもその例かもしれません。
他から見ればうらやましい境遇なのに、本人は劣等感を感じ、幸せを感じない。
大切なのは、自分の順応のパターンを知ること、だそうです。
自分が劣等感を感じやすいことを知っていれば、劣等感を感じないような環境に身を置けば幸せになりやすいと。
自分を知り、自分の幸せのパターンを知る。
結局は己をよく知ることが、幸せにつながることなのかな、と感じました。

この記事を書いた人

重次泰子

重次泰子

熊本県出身。
慶応義塾大学、経済学部卒業。
銀行で8年勤務し、その後4年ほど2人の子育てに専念。
その後シンクタンクで11年派遣社員(嘱託研究員)、2年間研究員として勤務。
この間、コーチングに出会い、学ぶ中で、「メンバーの幸福度とチームの成果の両方を引き上げる仕組みづくりはないか」という問題意識を持ち、Gallup認定ストレングスコーチ資格を取得。

2018年10月「リソース活用ラボ」開業。
(一財)生涯学習開発財団認定プロフェッショナルコーチ
ギャラップ認定ストレングスコーチ

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