逆境をどう捉えるか

ブログを書き始めて本を読むことが増えました。
その中で気が付いたことがあります。
逆境のときに考えたり気づいたりしたことが、その後の成功につながることがある、ということです。

行動経済学者 ダン・アリエリー教授(「不合理だからすべてがうまくいく」)

行動経済学の第一人者、ダン・アリエリー教授は、17歳の時、全身の70%に三度のやけどを負う事故に遭いました。
さらに、献血による感染で重い肝炎を併発します。
藁にもすがる思いで、実験段階のインターフェロンを週3回、18か月間注射する試験に参加します。
インターフェロンは一度注射すると、その後16時間吐き気や頭痛に耐えなければなりません。
つらい治療に耐え、肝炎が回復したとき、つらい治療をきっちり続けたのは自分だけだったと知らされます。
その時、「人間は、長期的に利益になるとわかっていても、短期的な利益に負ける」非合理的な生き物だと気付き、行動経済学の道に進みます。

元早稲田大学ラグビー部監督の中竹竜二さん(「鈍足なら早く走るな」)

50メートル7.6秒という鈍足や、読字障害など、多くの逆境のなかで、中竹さんは知恵を絞ります。
欠点をカバーするために、自分はどうすればよいのか、と。
走らなくても済むように、予測する力を磨く。
早く読めないなら、覚えてしまえばよい。
人を強力にけん引する力はないので、人の話をよく聞き、自分の力で動いてもらえるよう促す。
自分のできることとできないことを客観的に分析し、自分のスタイルを強烈に確立すればよい、という結論に達します。

スティーブ・ジョブズ

スタンフォード大学卒業式での有名なスピーチです。
養父母の財産をつぎ込まなければならない程、高額な学費の大学。
興味のない科目を履修することの必要性を感じず、半年でドロップアウトします。
その後、空き瓶拾いで日銭を稼ぎながら、もぐりの学生として、カリグラフィの授業を受けます。
その時美しい文字に出会った経験が、マッキントッシュPCでの美しいフォントにつながったと述べています。

逆境をどう捉えるか

もともと3人は、逆境での経験をプラスに考えることができる、強い人だったのかも知れません。
逆境を決して人のせいにせず、強い希望をもち続けていました。
もちろん、そううまくいくことばかりではないでしょう。
逆境に陥って、立ち直れないことの方が多いのかもしれません。
それでも、逆境に置かれたとき、その時考えたことや感じたことを、大きなチャンスに変えた人がいるという事実。
それが、これからの自分の未来に、力を与えてくれる気がします。

この記事を書いた人

重次泰子

重次泰子

熊本県出身。
慶応義塾大学、経済学部卒業。
銀行で8年勤務し、その後4年ほど2人の子育てに専念。
その後シンクタンクで11年派遣社員(嘱託研究員)、2年間研究員として勤務。
この間、コーチングに出会い、学ぶ中で、「メンバーの幸福度とチームの成果の両方を引き上げる仕組みづくりはないか」という問題意識を持ち、Gallup認定ストレングスコーチ資格を取得。

2018年10月「リソース活用ラボ」開業。
(一財)生涯学習開発財団認定プロフェッショナルコーチ
ギャラップ認定ストレングスコーチ

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