明快でわかりやすい本
ブログ教室の最後に、大東さんことモノクロさんがプレゼントしてくださった本です。
「話すことは好きだが、書くことは苦手」な私にうってつけの本でした。
特に印象に残っていることは3つ。
- 「書く」のではなく、頭のぐるぐるを「翻訳する」
- すべての文章には主張が必要
- 読者を意識する
この3つのポイントについて深く考えていくと、自分が何のためにブログを書くのかがはっきりしてきました。
頭のぐるぐるを「翻訳」するために話す
ます、書くためのテクニックです。
頭の中にあることを話すことで、再構築、再発見、再認識ができて、自分の考えがわかる。
これは腹落ちしました。
自分の声を聴くことで考えがまとまる、オートクラインの効果に似ています。
一つのエピソードを思い出しました。
子育てに専念しているころ、毎日同じことの繰り返しで悶悶としていました。
自分は進歩しているのか、この生活にどんな意味があるのか?
今でこそ笑って振り返れることですが、当時の自分は出口の見えないトンネルにいるような気分でした。
ある夜、夫に1日の出来事を話しました。
話すのは得意なので、公園に行った、駅に行ってバスを見た、バスの運転手さんがちょっと乗せてくれた、などをストーリーにして話します。(再構築)
夫が一言、「とても楽しい一日だったんだね」。
そこで、はたと気が付きます。今日は「楽しい」材料が沢山あったのだと。(再発見)
変わり映えしない一日だと思っていたけれど、よく考えれば、とても面白い一日だったのかも。(再認識)
話すことで頭の中が翻訳され、自分の答えが見つかる経験でした。
これをやれば書けるのだな、と腑に落ちました。
自分の主張は何か
すべての文章には主張が必要。
反発が恐ろしいなら書くべきでない。
ブログを書く側に回ることの意味を問われた気がしました。
さて、自分の主張は何なのか。
「すべての人が、自分のリソースを活用して、活き活きと豊かに生きる社会になってほしい」
ブログの題名そのものです。
そのために、
社会や組織がどうあるべきなのか。
一人一人ができることは何か。
それを追求し、ヒントになることを発信したい。
同じ問題意識を持っている人とつながり、アイディアをもらいたい。
そのためにブログを書くのだと再認識しました。
読者は誰か
これはあまり意識していませんでした。
自分は誰に向かって書いているのだろうか。
まず、自分を活かしたいのに、うまくいかずにモヤモヤしている人。
ビジネスマン、ビジネスウーマン、子育て中の女性、学生、立場はいろいろだと思います。
そういう方たちにエールを送りたい、そっと背中を押したい、そんな気持ちです。
次に、組織の中核にいるリーダー層。
敢えて、今のままでいいんですか?と問いかけたい。
もっと人を活かし、強い組織にするためにこんな視点を持ってください、そんな内容を発信したい。
色々なことを確認させてくれました。
この本は、単に文章を書くための本ではありません。
何のために書くのか、何を主張するのか、誰に向かって書くのか。
発信する側に来た自分に、多くのことを認識させてくれる、とても意義のある本でした。