「リーダーシップからフォロワーシップへ」を読んで考えたこと

強烈な信念を感じる本

早稲田大学ラグビー部監督を務めた中竹竜二さんの本、2冊目を読みました。
一冊目の「鈍足だったら速く走るな」に感銘を受け、この人のチーム作りについて、さらに詳しく知りたくなったのです。
読み終わって、中竹さんの「強烈な信念」を感じました。
そして自分が目指す方向性を確認させてもらった気がして、体が熱くなりました。
この人は、単に自分の成功体験を伝えたいのではない。
日本の組織、チーム、そして個人が強くなってほしい。
本気でそう思っているのだと感じました。

自分のスタイルを確立することの大切さ

中竹さんは、リーダーでもフォロワーでも、自分のスタイルを確立することが大切だと主張しています。
スタイル確立の鉄則として以下の4つを挙げています。

多面的な自己分析
できないことはやらない
短所に光を当てる
周りからのプレッシャー(引力)に負けない

徹底的に自分と向き合い、自分の得意不得意、好き嫌い、物事に対する姿勢を知ることで、初めて自分のスタイルがわかる。
やはり客観的に自分を理解することは成功へのスタートだと改めて感じます。

本当の実力をつけるチームトーク

もう一つ、中竹さんがチームの実力を上げるために多用したのが、チームトークです。
練習の合間、スキルを上げるための「魔法の言葉」は言えないので、「チームトークをして」と自分たちで考える癖をつけさせます。
リーダーの「魔法の言葉」、すなわちトップダウンは、チーム力を急いで引き上げるには効率的です。
しかし、対応力や応用力など、本当の実力をつけるためには、時間はかかるがこのチームトークが非常に有効なのです。
トップダウンの場合、メンバーは、言われたことをやるだけですが、チームトークでは、すべてのメンバーが自分の頭で考えます。
個の力が上がり、結果として強いチーム、強い組織ができるというわけです。
そして、チームトークが成功するために、コミュニケーションスキルが大事だと述べています。

トップダウンの弊害が目立っている

このところ、大学の不正入試問題や、ダンパー製造企業の数値改ざん、中央官庁の不祥事などが続いています。
一部の社員の不正ではなく、明らかに経営幹部の誤った判断がもたらしたものです。
ある時点で経営幹部が始めた不正が、長期間にわたり、前例として踏襲されていく。
誰も声をあげられず、結果として組織の土台そのものが脅かされる。
トップダウンの弊害が目立っている気がします。
そして、これからの時代、自分の頭で考え、声を上げるフォロワーの存在が、ますます求められると感じます。

この記事を書いた人

重次泰子

重次泰子

熊本県出身。
慶応義塾大学、経済学部卒業。
銀行で8年勤務し、その後4年ほど2人の子育てに専念。
その後シンクタンクで11年派遣社員(嘱託研究員)、2年間研究員として勤務。
この間、コーチングに出会い、学ぶ中で、「メンバーの幸福度とチームの成果の両方を引き上げる仕組みづくりはないか」という問題意識を持ち、Gallup認定ストレングスコーチ資格を取得。

2018年10月「リソース活用ラボ」開業。
(一財)生涯学習開発財団認定プロフェッショナルコーチ
ギャラップ認定ストレングスコーチ

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