1か月間セルフマネジメントをやってみました。

いつかやろうと思いつつ、ちゃんとやらなかったことの一つが、セルフマネジメントでした。
これまで毎日、朝やることリストを作り、消していくことはやっていました。
でもそれでは目の前のタスクはこなせるけど、長期的に自分が本当にやるべきことが後回しになる傾向がありました。
自粛生活で、仕事も延期になり、時間は十分にある。
この時間をどう使ってやろうか!
やるべきことは沢山ある。
しかし何もしなければ、またのんべんだらりと過ごしてしまいそう(達成欲34位、目標志向23位)。
ということで、4月の終わりから、腰を据えて始めることにしました。

セルフマネジメントは、自分の頭の中を見える化することからスタート

夫に話してみると、自分はこうやっている、と言って手作りのフォーマットを教えてくれました。
「へえ、こんなこと毎日やってたんだ!」と言う私に
「え?やってなかったの?」
と驚いた顔。
ああ、私はこうやって何年もの間無駄にしてきたのだ、と後悔の念が沸き上がります。

夫は「頭の中に思っていることを見える化する」才能である、分析思考の持ち主。
お借りしましょう、その才能!

さらに聞いてみると、うまく行くポイントは、

自分が1か月で達成したいことを決めておくこと
毎日のやることリストを、スケジュールに全部割り当てること
手で書くこと
とのこと。
意外と重要なのが「手で書くこと」。自分で紙に書くことで思考が回り、自分事として行動が起きるのだそうです。

ということでやってみました。
1か月やってみて、27枚の記録を見て思うのは

毎日が、ただの一日から記録の残る、意味のある一日になった
ダラーっと何もしない時間が減った
未完了が減り、エネルギー漏れが減って、すっきりとした気持ちで過ごせる時間が増えた
1か月の目標が高すぎた(達成が厳しい)・・・・   ということ。

うまく行ったこともいかないこともありますが、一番良かったのは、自分のなりたい姿が明確になり、それに向かって進んでいる実感があるので、気持ちがいい、ということです。
本当はこれをやらなきゃいけないのにやっていない、という思いは、澱のように心に溜まり、知らないうちに生産性を下げていた、ということがよくわかりました。

一か月の目標は、なりたい姿から考える

1か月の目標を立てるにあたり、まず自分のなりたい姿、それが実現できたらやってみたいことは何か、を考えました。

自分の考えていることをきちんと話し(英語でも)、海外の人とも自由にブレストしたい
いくつになっても元気で、いろいろなことに挑戦したい

この2つから逆算し、1か月の目標を決めます。
どのくらいの目標を立てたらよいのか分からないので、欲張って以下の4つにしました。

エコノミストの記事を1か月に8つ読む(英語塾のコミュニティに感想を投稿)
英語の学習時間1か月15時間
筋トレを1か月15時間
ブログ4回更新

これをパワポの一番下に目立つように貼り付けます。
工夫したのは、毎日○○分、のような決まり事(ノルマ)にしないこと。
習慣化は私にとって最も苦手なことで、習慣化アプリでスマホにお知らせが来るたびに「やらなければ」、と気が重くなってやりたくなくなってしまいます。
一日の終わりに、トータルで今何時間できた、と積み上げる方がワクワクするので、時間数を目標にしました。

朝一日のスケジュールを立て、夜振り返って実績を計算する

この1か月間、ほぼ次のようなサイクルを繰り返しました。
まず朝食を食べたら一日のスケジュールを立てます。
そして、寝る前にヨガをして、体重を測った後で、一日を振り返り、進捗を計算します。

具体的には、
①自分は本当は何をしたいのか、どうなりたいのか
②今日一日をどんな日にしたいのか
③やることリストを書き出す
④リストを一日のタイムスケジュールに振り分ける
⑤一日の終わりに振り返り、進捗を計算する

ゴール設定をし、それができると得られることをイメージする、振り返る、と言うのはまさにコーチングと同じです。
コーチングの効果を分かっていながら、なぜ自分にやらなかった?
あ、出来ないからコーチを付けてるんだった!と自分でバカみたいな突っ込みを入れていました。

今後続けられる保証は全くありませんが、少なくとも1か月続けられた理由は、
①の、自分は本当は何がしたいのか、どうなりたいのか を毎日イメージすることで、ワクワク感を得られた。
⑤の進捗を計算して、昨日より少しでも何かを積み上げることができたという実感を持てた。
それによって、なりたい自分に向かって常に向上したい、という学習欲、ポジティブの資質が喜び、自己肯定感につながったと感じました。

それから、これはTipsですが、フォーマットは自分の必要な項目をパワポで作り、使いながら何度も修正しました。
従って、印刷はまとめてせず、一度に5枚程度にとどめておきました。

やってみた結果と今後の改善点

1か月終了まであと6日の時点で

エコノミストの記事は6つ読了(目標8つ)
英語の学習時間は11時間30分(あと3.5時間)
筋トレ時間10時間(目標15時間)
ブログ2回更新(目標4回)

目標達成は微妙なところです。
感想としては、まず、英語は触れる時間が多いほど、進歩が実感できる(記事を読む時間が多少なりとも短くなる、ニュースをきいて分かることが多くなる)ことです。
そして、意外に「ご褒美効果」が高いのが筋トレでした。
体重を測り、筋肉量を測定した結果、平均して1か月でほぼ1キロ増やすことができました。
これまでの自分のデータで、全く運動しないと筋肉量は月2キロ程度はすぐに減ってしまうことが分かっています。
自粛生活で外にあまり出ない中で、何とか筋力を増やせたというのは、自分の中ではささやかな自信になりました。

もっとも、改善点もあります。
きちんと自分の考えを発信できる人間でありたい、と思っているのに、ブログの更新は目標に届きませんでした。
収集心が4位にあり、インプットするのは得意でも、アウトプットが苦手、という傾向性がいかに強いかを痛感しました。

もう一つ、自由な時間が多く取れるに、全くはかどらない日が数日ありました。
やることリストが半分もこなせない。
なぜかと考えたとき、気が付きました。
「休日を作ってない」

もともと達成欲、目標志向が低いのに、学習欲、ポジティブなど別の資質を全面に押し出して頑張ってきましたが、根はやっぱり休みたい、だらだらしたいのでした。
「何もしない日を作る」
これは、今後持続させるためにはとても必要な事だと感じました。

反省点はありますが、今回のチャレンジはなかなか有意義でした。
少々くたびれたので、休日を作り、達成できる程度の目標を設定しながら、楽しく続けていきたいと思います。

この記事を書いた人

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重次泰子

熊本県出身。
慶応義塾大学、経済学部卒業。
銀行で8年勤務し、その後4年ほど2人の子育てに専念。
その後シンクタンクで11年派遣社員(嘱託研究員)、2年間研究員として勤務。
この間、コーチングに出会い、学ぶ中で、「メンバーの幸福度とチームの成果の両方を引き上げる仕組みづくりはないか」という問題意識を持ち、Gallup認定ストレングスコーチ資格を取得。

2018年10月「リソース活用ラボ」開業。
(一財)生涯学習開発財団認定プロフェッショナルコーチ
ギャラップ認定ストレングスコーチ

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