新しい日常に備え、心掛けたいこと

新型コロナウィルスの感染者が急増し、東京に住む私も落ち着かない日々を過ごしています。
個人的には、3月以降、予定されていた企業との案件は殆ど延期、もしくはいったん白紙となりました。
ビジネス面でも、いつになったら通常に戻れるのか、不透明な状況にあります。
とはいっても、短期的に見れば、日常生活が大きく脅かされているわけではなく、買い物もできるし、外をジョギングすることもできる。
しかし、海外のニュースなどを見ると、日本とは全く異なる、緊迫した状況がNYや欧州各国から伝えられています。
そして、日本も同じ状況に陥る瀬戸際にある。
緊急事態宣言が出て、もっと制約された新しい日常が長期化したとき、私たちはどのように自分を保てばよいのか、考えておく必要がありそうです。
私の場合、この1か月、もしくはこれまでの非日常(東日本大震災、熊本地震)のときの自分の思考、行動パターンを振り返ると、心に留めておくべきこととして、以下の4つが考えられそうです。

  • 自分が冷静だろうか、と問う、もしくは周りに聞く
  • 気持ちの乱れを防ぐために、テレビやスマホからの情報収集は決めた時間のみに限定する
  • 1日に1度は必ず運動する
  • 周りの人を元気づける

自分が冷静だろうか、と問う、もしくは周りに聞く

冷静であることは、私にとって常に課題です。
ストレングスファインダーの資質でみても、ファクトから冷静に分析し、判断する「分析思考」、今の状況で適切な選択肢を考える「戦略性」はほぼボトムです。
過去の非常時を振り返ると、東日本大震災の時は、水が飲めなくなるという噂をきき、大慌てで熊本の両親に頼んで水を1ケース送ってもらった記憶があります。
その時は必死でしたが、あとになってデマに踊らされた一人であったことに気付きました。
熊本地震の時は、1回目の地震が発生した次の朝に熊本に入り、その晩に本震に遭いました。一人暮らしの母のことを考えて動いたことを全く後悔していませんが、あとになって、息子に、「あらゆる可能性を考えたのか?自分たちに相談してほしかった」と言われました。
私の非常時に陥りがちな行動パターンは、情報を集める(収集心)→○○が起きたらどうしよう、あれもこれもやらなきゃ(着想)→何としてもやるべき(責任感、信念)→即行動(迷いなし)。
私のコーチによく言われる言葉があります。
「ある資質を持っていないということは、無意識にはできないということ。しかし資質が無くても、持っている人の行動をまねることはできる」。
ということで、今回は、自分は冷静か、と問うだけでなく、「分析思考」や「戦略性」を持つ残りの家族3人から、ちゃんと意見を求めることを心掛けたいと思います。

気持ちの乱れを防ぐために、情報収集をし過ぎない

これはすべての人に当てはまるわけではないと思います。
ただ、ほっておくと際限なく情報を集めようとする「収集心」と、アイディアがどんどん湧く「着想」を持つ私にはとても大切なポイントです。
スマホや情報メディアが近くにあると、私は今自分がやっていることに集中できなくなります。
今何が起きているのか情報を取りたくなる、そうすると、あれもやらなければ、これもやっておかなければと、やるべきことがどんどん湧いてくるのです。
ターシャ・ヒューリック著(中竹竜二監訳、樋口武志訳)の「インサイト」の中でも、「いましていることとは別のことを考えて気が逸れる状態」のことを「マインドレスネス」と呼んで、注意を促しています。

具体的に、マインドレスネスはどんな被害をもたらし、特に自己認識をする力にどんな悪影響があるのだろうか?ひとつには、注意力散漫だと幸福度が下がるということがランガー(注)の研究で分かっている。さらに、自分の思考、感情、そして行動を監視したりコントロールする力がなくなる―そしてこれにより、実質的に自己認識が不可能になる。

(注)エレン・ランガー(ハーバード大学心理学部教授)

自分がどういう状態にあるのか、正しく認識するためにも、幸福度を高めて自己肯定感を保つためにも、目の前のことに集中できる状態でありたい。
非日常に対処しつつも、出来ればこの期間を、日常が戻ったとき、新たな何かを身に付けた自分であるための準備の時間にもしたい。
そのために、情報と距離を置くことを心掛けたいと思います。

一日一度は必ず運動をする

私の場合、30分ジョギングをすると、歩数計にして約6000歩程度になりますが、1日外に出ない場合、1000歩程度に落ちます。
また不安な気持ちが強くなると、胸のあたりがぐっと押さえつけられるような感覚を覚えることがあります。
寝ている間の睡眠も、適度な運動をして満たされた日の方が深い睡眠のウェイトが高くなり、心拍数も60を下回る時間が長くなります。
心配事がある時は、心拍数が5~10程度上がっている時もあります。
心と体は本当につながっているなと感じます。
1月から毎朝ヨガを15分やっていますが、最近は、筋トレを加えてみました。
ヨガはひたすら気持ちが良いからやるのですが、筋トレの効果は何と言っても自己肯定感が上がること。
多少のモヤモヤなら、汗をかいて呼吸が上がると、不思議と収まります。
メンタルを鍛えるために筋トレをやる、とか筋肉がしっかりついている人は鬱になりにくい、など、いろいろなことが言われていますが、実感としてわかる気がします。
YouTubeには、ありとあらゆるヨガ、筋トレ、ピラティスのプログラムがあって、本当に便利、外に出なくても運動はできる良い時代だと思います。

周りの人を元気づける

マーク・トウェインの格言に、「自分を元気付ける一番良い方法は、誰かほかの人を元気づけてあげることだ」というのがあります。
始めてこの言葉に出会ったとき、目からウロコ、言葉に触れただけで幸せな気持ちになりました。
まさに、ウィンウィンの関係、マーク・トウェインは間違いなくいい人に違いない!

周りの人を前向きにさせたい「ポジティブ」の資質があれば、比較的自然にできるでしょうし、無くても、「意識して真似する」ことはできると思います。
私は「ポジティブ」を持っていますが、家族に対しては普段発動しません。
「責任感」や「信念」が強く出て、どうしても厳しくなる。
非日常でずっと家族が家にいるとなると、どうしても欠点ばかりが目について、言葉がとげとげしくなるかもしれません。
無理にでも口角を上げて、身近な家族を元気づける、離れて暮らす親に電話をかけるなどを心がけたいと思います。

これから来るであろう非日常に対し、ただおびえて不安がっているのはもったいない。
自分が陥りがちなパターンを考え、自分のために、周りにいる大切な人のためにどういう姿勢で臨むのか、心の準備をしておくだけでも、少し力が湧いてくる気がします。

この記事を書いた人

重次泰子

重次泰子

熊本県出身。
慶応義塾大学、経済学部卒業。
銀行で8年勤務し、その後4年ほど2人の子育てに専念。
その後シンクタンクで11年派遣社員(嘱託研究員)、2年間研究員として勤務。
この間、コーチングに出会い、学ぶ中で、「メンバーの幸福度とチームの成果の両方を引き上げる仕組みづくりはないか」という問題意識を持ち、Gallup認定ストレングスコーチ資格を取得。

2018年10月「リソース活用ラボ」開業。
(一財)生涯学習開発財団認定プロフェッショナルコーチ
ギャラップ認定ストレングスコーチ

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